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分裂
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ぶんれつ
ふりがな文庫
“
分裂
(
ぶんれつ
)” の例文
「生命感は金魚に、恋のあわれは真佐子に、肉体の馴染みは秀江に。よくもまあ、おれの存在は器用に
分裂
(
ぶんれつ
)
したものだ」
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
葉は
分裂
(
ぶんれつ
)
しており、
株
(
かぶ
)
から
花茎
(
かけい
)
が立ち十数センチメートルの高さで花を
着
(
つ
)
けている。花は
点頭
(
てんとう
)
して横向きになっており、日光が当たると
能
(
よ
)
く開く。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
バクテリヤは次から次と
分裂
(
ぶんれつ
)
し
死滅
(
しめつ
)
しまるで
速
(
すみや
)
かに速かに変化してるのです。それを殺すと云ったところで馬を殺すというようのとは大分ちがいます。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
人生はつねに
寸善尺魔
(
すんぜんしゃくま
)
である。富士男とゴルドンが、ドノバン一
派
(
ぱ
)
に対する
善後策
(
ぜんごさく
)
を考えだすひまもなく、不幸な
分裂
(
ぶんれつ
)
が思いがけなく、その晩におこった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
女はむかしのままの
一筋
(
ひとすじ
)
の真心をもってわたしを愛してくれるのに、このような
分裂
(
ぶんれつ
)
した気持ちを胸に
蔵
(
ぞう
)
し、表面だけとりつくろっているのは
罪
(
つみ
)
であると思いました。
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
▼ もっと見る
儂思うてここに至れば、
血涙
(
けつるい
)
淋漓
(
りんり
)
、
鉄腸
(
てっちょう
)
寸断
(
すんだん
)
、
石心
(
せきしん
)
分裂
(
ぶんれつ
)
の思い、愛国の情、
転
(
うた
)
た切なるを覚ゆ。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
大陸
(
たいりく
)
は
現今
(
げんこん
)
のように
五大洲
(
ごだいしゆう
)
に
分
(
わか
)
れてゐるけれども、
地球
(
ちきゆう
)
が
融
(
と
)
けてゐた
状態
(
じようたい
)
から、
固
(
かた
)
まり
始
(
はじ
)
めたときには、
單
(
たん
)
に
一
(
ひと
)
つの
塊
(
かたまり
)
であつたが、それが
或作用
(
あるさよう
)
のために
數箇
(
すうこ
)
の
地塊
(
ちかい
)
に
分裂
(
ぶんれつ
)
し
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
一同はこの
分裂
(
ぶんれつ
)
の不幸に、
愁然
(
しゅうぜん
)
として首をたれた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
分裂
(
ぶんれつ
)
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
裂
常用漢字
中学
部首:⾐
12画
“分”で始まる語句
分
分明
分別
分限
分際
分娩
分捕
分限者
分銅
分疏