“分娩”の読み方と例文
読み方割合
ぶんべん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
………四十五歳トイウ年齢ニ達スルマデ、ソノ間ニハ女児ヲ一人分娩ぶんべんシナガラヨクモソノ皮膚ニ少シノきずモシミモ附ケズニ来タモノヨ。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
分娩ぶんべんの日の輝かしい光栄を苦痛であがなう女のうちに、人知れず身を犠牲にしてだれからも知られていない者のうちに、無限なるものがある。
分娩ぶんべんすると同時に、又もいつの苦悶は出できたりぬ。そは重井おもゐと公然の夫婦ならねば、の籍をば如何いかにせんとの事なりき。
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)