“状態”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ありさま38.8%
じやうたい16.3%
じょうたい16.3%
さま6.3%
じようたい5.0%
ざま3.8%
ぜうたい2.5%
たたずまい1.3%
よう1.3%
ようす1.3%
わけ1.3%
コンディション1.3%
シチュエイション1.3%
シチュエシオン1.3%
ステート1.3%
ナンバア1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たゞ我等に我等の國と状態ありさまをたづねき、このときうるはしき導者マントヴァ……といひかくれば、己ひとりを世とせし魂 七〇—七二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
勘次かんじ菜種油なたねあぶらのやうに櫟林くぬぎばやしあひせつしつゝ村落むら西端せいたん僻在へきざいして親子おやこにんたゞ凝結ぎようけつしたやうな状態じやうたいたもつて落付おちついるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そののち何回なんかいうした儀式ぎしきのぞんだかれませぬが、いつもいつもおな状態じょうたいになるのでございまして、それはまった不思議ふしぎでございます。
兄弟よ、諸〻の天使と、汝が居る處の純なる國とは、現在いまのごとき完き状態さまにて造られきといふをうれども 一三〇—一三二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
紅葉もみぢうつくしさは、植物しよくぶつそのものゝ種類しゆるいと、その發生はつせい状態じようたいとでそれ/″\ちがひますが、一面いちめんには附近ふきん景色けしきにも左右さゆうされるものです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
くるしみかろんずるとか、なんにでも滿足まんぞくしてゐるとか、甚麼事どんなことにもおどろかんとふやうになるのには、あれです、那云あゝい状態ざまになつてしまはんければ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
しかし、球台たまたいたま、キユウ、チヨウク、おきやくの人から建物たてものかんじ、周圍しうい状態ぜうたい經營者けいえいしや經營振けいえいふり——さうした條件ぜうけんがいい持にそろふのはじつ困難こんなんな事なので
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
風も吹かずそよぎもせず、外も内も森然しんとした状態たたずまい! 響くものは悲しみの歌ばかり、咽び泣く銀の竪琴の音ばかり、ただ音ばかりでござりました。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それでも四五日何事もなく経過すると、やっと解放されたような気がしてほっと安心します。こんな状態ようですから、先生、どうも放抛うっちゃっておけないんです。
誰? (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
あっしは暴れるのをやめてボンヤリと見惚みとれてしまいましたよ。向うの部屋の状態ようすがアンマリ非道ひどいんで、呆れ返ってしまったんです。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そんな状態わけで、病人と介抱人が日本一の神様みたようになってグーグー眠ってしまいましたが、その中に大惣の声で……
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「今日は南が吹いていますね。……湿気も温度もちょうどいい。珍らしく良い状態コンディションだ。よろしい、やりましょう! いらっしゃい!」
悪戯——とあたまへ来ると一拍子に、私は早くからこの状態シチュエイションに思い当っていた。が、子供の仕業にしてはすこし毒があるようだ。
手さぐりで入ってゆくと、途端になにかにつまずいて転倒した。スイッチをおして見ると、五十位の大男がやられている。……たちまち、僕の状態シチュエシオンは非常に危険なものになった。……女装している。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
然れども状態ステートを観察するに先ちて、赤裸々の精神をざるべからず、認識せざるべからず、然かる後にその精神の活動を観察せざる可からず。
彼は手をみ首を曲げて習慣的に笑った。が、彼の頭脳は私たちの「状態ナンバア」と所属級を把握サマップし、一刻も早く待遇の等別を確立しようと忙がしく働いていた。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)