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状態
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じやうたい
ふりがな文庫
“
状態
(
じやうたい
)” の例文
勘次
(
かんじ
)
は
其
(
そ
)
の
菜種油
(
なたねあぶら
)
のやうに
櫟林
(
くぬぎばやし
)
と
相
(
あひ
)
接
(
せつ
)
しつゝ
村落
(
むら
)
の
西端
(
せいたん
)
に
僻在
(
へきざい
)
して
親子
(
おやこ
)
三
人
(
にん
)
が
只
(
たゞ
)
凝結
(
ぎようけつ
)
したやうな
状態
(
じやうたい
)
を
保
(
たも
)
つて
落付
(
おちつい
)
て
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
夫婦
(
ふうふ
)
は
毎夜
(
まいよ
)
同
(
おな
)
じ
火鉢
(
ひばち
)
の
兩側
(
りやうがは
)
に
向
(
む
)
き
合
(
あ
)
つて、
食後
(
しよくご
)
一
時間
(
じかん
)
位
(
ぐらゐ
)
話
(
はなし
)
をした。
話
(
はなし
)
の
題目
(
だいもく
)
は
彼等
(
かれら
)
の
生活
(
せいくわつ
)
状態
(
じやうたい
)
に
相應
(
さうおう
)
した
程度
(
ていど
)
のものであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
即
(
すなは
)
ち
戰時中
(
せんじちう
)
に
膨張
(
ぼうちやう
)
した
日本
(
にほん
)
の
經濟
(
けいざい
)
が
戰後
(
せんご
)
に
於
(
おい
)
て
收縮
(
しうしゆく
)
した
状態
(
じやうたい
)
に
就
(
つい
)
ての
國民自體
(
こくみんじたい
)
の
自覺
(
じかく
)
を
喚起
(
くわんき
)
することが
非常
(
ひじやう
)
に
必要
(
ひつえう
)
である。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
夫
(
そ
)
れが
實際問題
(
じつさいもんだい
)
になると、
土地
(
とち
)
の
状態
(
じやうたい
)
風土
(
ふうど
)
の
關係
(
くわんけい
)
、
住者
(
ぢうしや
)
の
身分
(
みぶん
)
、
境遇
(
きやうぐう
)
、
趣味
(
しゆみ
)
、
性癖
(
せいへき
)
、
資産
(
しさん
)
、
家族
(
かぞく
)
、
職業
(
しよくげふ
)
その
他
(
た
)
種々雜多
(
しゆ/″\ざつた
)
の
素因
(
そいん
)
が
混亂
(
こんらん
)
して
互
(
たがひ
)
に
相
(
あい
)
交渉
(
かうせう
)
するので
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
それはある
場合
(
ばあひ
)
、ある
心
(
こゝろ
)
の
状態
(
じやうたい
)
の時には、さういふことも考へないではなかつたけれど、
離婚
(
りこん
)
をもつてその
悔
(
くい
)
を
償
(
つぐな
)
ふものだとは
決
(
けつ
)
して思はなかつたらうと思ひます。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
▼ もっと見る
此
(
こ
)
の
備中
(
びつちう
)
、
一時
(
あるとき
)
越前
(
ゑちぜん
)
の
領土巡検
(
りやうどじゆんけん
)
の
役
(
やく
)
を、
主人
(
しゆじん
)
義景
(
よしかげ
)
より
承
(
うけたまは
)
り、
供方
(
ともかた
)
二十
人
(
にん
)
ばかりを
連
(
つ
)
れて、
領分
(
りやうぶん
)
の
民
(
たみ
)
の
状態
(
じやうたい
)
を
察
(
さつ
)
せんため、
名
(
な
)
だゝる
越前
(
ゑちぜん
)
の
大川
(
おほかは
)
、
足羽川
(
あすはがは
)
のほとりにかゝる。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この
大問題
(
だいもんだい
)
たる
彌生式
(
やよひしき
)
に
關
(
くわん
)
してであるので、
注意
(
ちうい
)
の
上
(
うへ
)
にも
注意
(
ちうい
)
を
加
(
くは
)
へて、
其土器
(
そのどき
)
の
出
(
で
)
る
状態
(
じやうたい
)
を
見
(
み
)
た
結果
(
けつくわ
)
、
彌生式貝塚
(
やよひしきかひづか
)
として
發表
(
はつぺう
)
するに
足
(
た
)
る、
特種
(
とくしゆ
)
の
遺跡
(
ゐせき
)
といふ
事
(
こと
)
を
確認
(
かくにん
)
した。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
其
(
そ
)
の
教頭
(
けうとう
)
は
隨分頑固
(
ずゐぶんぐわんこ
)
な
男
(
をとこ
)
で、こんな
不都合
(
ふつがふ
)
な
示威運動
(
じゐうんどう
)
に
讓歩
(
ぢやうほ
)
しては
學校
(
がくかう
)
の
威嚴
(
ゐげん
)
が
保
(
たも
)
たれないと
云
(
い
)
つて、
葉書
(
はがき
)
が
何
(
なん
)
百
枚
(
まい
)
來
(
き
)
ようと
見向
(
みむ
)
きもしなかつたが、
其
(
そ
)
の
状態
(
じやうたい
)
が
一月
(
ひとつき
)
ばかりも
續
(
つゞ
)
いて
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
故意
(
こい
)
ならず
犯罪
(
はんざい
)
を
爲
(
な
)
すことが
無
(
な
)
いとも
云
(
い
)
はれぬ、
人
(
ひと
)
の
讒言
(
ざんげん
)
、
裁判
(
さいばん
)
の
間違
(
まちがひ
)
などは
有
(
あ
)
り
得
(
う
)
べからざる
事
(
こと
)
だとは
云
(
い
)
はれぬ、
抑
(
そもそ
)
も
裁判
(
さいばん
)
の
間違
(
まちがひ
)
は、
今日
(
こんにち
)
の
裁判
(
さいばん
)
の
状態
(
じやうたい
)
にては、
最
(
もつと
)
も
有
(
あ
)
り
有
(
う
)
べき
事
(
こと
)
なので
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其の時、周三の頭に、
幻
(
まぼろし
)
の
如
(
ごと
)
く映ツたのは、都會生活の
慘憺
(
さんたん
)
たる
状態
(
じやうたい
)
だ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
わしは
次
(
つぎ
)
の
室
(
へや
)
だ
最初
(
さいしよ
)
この
部屋
(
へや
)
を
火星
(
くわせい
)
の
状態
(
じやうたい
)
にする
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
それでも
狡獪
(
かうくわい
)
な
雀
(
すゞめ
)
の
爲
(
ため
)
に
籾
(
もみ
)
のまだ
堅
(
かた
)
まらないで
甘
(
あま
)
い
液汁
(
しる
)
の
如
(
ごと
)
き
状態
(
じやうたい
)
をなして
居
(
ゐ
)
る
内
(
うち
)
から
小
(
ちひ
)
さな
嘴
(
くちばし
)
で
噛
(
か
)
んで
夥
(
したゝ
)
かに
籾殼
(
もみがら
)
が
滾
(
こぼ
)
された。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
さうして
金
(
きん
)
の
解禁
(
かいきん
)
を
決行
(
けつかう
)
せんとするには
政府
(
せいふ
)
自
(
みづか
)
らの
行動
(
かうどう
)
のみにては
不充分
(
ふじうぶん
)
であつて、
戰後
(
せんご
)
の
日本
(
にほん
)
の
經濟
(
けいざい
)
の
變化
(
へんくわ
)
した
状態
(
じやうたい
)
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
漸
(
やうや
)
く
家
(
うち
)
へ
辿
(
たど
)
り
着
(
つ
)
いた
時
(
とき
)
、
彼
(
かれ
)
は
例
(
れい
)
の
樣
(
やう
)
な
御米
(
およね
)
と、
例
(
れい
)
の
樣
(
やう
)
な
小六
(
ころく
)
と、それから
例
(
れい
)
の
樣
(
やう
)
な
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
と
座敷
(
ざしき
)
と
洋燈
(
らんぷ
)
と
箪笥
(
たんす
)
を
見
(
み
)
て、
自分
(
じぶん
)
丈
(
だけ
)
が
例
(
れい
)
にない
状態
(
じやうたい
)
の
下
(
もと
)
に
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
何
(
なに
)
しろ、
中京
(
ちうきやう
)
の
殖産工業
(
しよくさんこうげふ
)
から、
名所
(
めいしよ
)
、
名物
(
めいぶつ
)
、
花柳界
(
くわりうかい
)
一般
(
いつぱん
)
、
芝居
(
しばゐ
)
、
寄席
(
よせ
)
、
興行
(
こうぎやう
)
ものの
状態
(
じやうたい
)
視察
(
しさつ
)
。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
不味相
(
まづさう
)
な
容子
(
ようす
)
をして
箸
(
はし
)
を
執
(
と
)
るのは
卯平
(
うへい
)
が
凡
(
すべ
)
ての
場合
(
ばあひ
)
を
通
(
つう
)
じての
状態
(
じやうたい
)
なので、おつぎの
目
(
め
)
には
格別
(
かくべつ
)
の
注意
(
ちうい
)
を
起
(
おこ
)
さしむべき
動機
(
どうき
)
が
一
(
ひと
)
つも
捉
(
とら
)
へられなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
毎月
(
まいげつ
)
十
日
(
か
)
毎
(
ごと
)
に
發表
(
はつぺう
)
する
貿易
(
ぼうえき
)
の
状態
(
じやうたい
)
は
發表毎
(
はつぺうごと
)
に
改善
(
かいぜん
)
されて、十一
月
(
ぐわつ
)
二十
日
(
か
)
の
輸入超過額
(
ゆにふてうくわがく
)
は七千
萬圓
(
まんゑん
)
に
減額
(
げんがく
)
した。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
兩家族
(
りやうかぞく
)
はこの
状態
(
じやうたい
)
で
約
(
やく
)
一
年
(
ねん
)
ばかりを
送
(
おく
)
つた。すると
宗助
(
そうすけ
)
よりも
氣分
(
きぶん
)
は
若
(
わか
)
いと
許
(
ゆる
)
された
叔父
(
をぢ
)
が
突然
(
とつぜん
)
死
(
し
)
んだ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
案
(
あん
)
ずるに、
此
(
これ
)
は
修善寺
(
しゆぜんじ
)
の
温泉
(
いでゆ
)
に
於
(
お
)
ける、
河鹿
(
かじか
)
が
吐
(
は
)
く
蜃氣樓
(
しんきろう
)
であるらしい。かた/″\、そんな
事
(
こと
)
はあるまいけれども、
獨鈷
(
とつこ
)
の
湯
(
ゆ
)
の
恁
(
かゝ
)
る
状態
(
じやうたい
)
をあてにして、お
出
(
で
)
かけに
成
(
な
)
つては
不可
(
いけな
)
い。……
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“状態”の解説
状態(じょうたい、en: State)は、
ある事物・対象の、時間とともに変化しうる性質・ありさま等を指す言葉である。
分野によってさまざまな意味で使われ、上記の説明とはそぐわない場合もある。
(出典:Wikipedia)
状
常用漢字
小5
部首:⽝
7画
態
常用漢字
小5
部首:⼼
14画
“状”で始まる語句
状
状袋
状況
状筥
状箱
状師
状貌
状元
状勢
状差