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状箱
読み方 | 割合 |
じやうばこ | 33.3% |
じょうばこ | 33.3% |
じようばこ | 33.3% |
召れ城富を呼寄せ
療治致させ
度由申されければ新左衞門は
畏まりて次へ下り早々
手紙を認めて
中間に持せ遣しける斯くて使ひの者は長谷川町なる城富の
宅へ
行て
状箱を
昔の
大名行列の
挾箱持ちは、馬とおなじ速力でついて行かねばならず、
飛脚という者などは、
状箱を肩にかけて、街道を走り通さねばならなかった。
手紙は
古風な
状箱の
中にあつた。
其赤塗の
表には
名宛も
何も
書かないで、
真鍮の
環に
通した
観世撚の
封じ
目に
黒い
墨を着けてあつた。代助は
机の
上を
一目見て、此手紙の
主は
嫂だとすぐ
悟つた。