“赤塗”の読み方と例文
読み方割合
あかぬり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手紙てがみ古風こふう状箱じようばこうちにあつた。その赤塗あかぬりおもてには名宛なあてなにかないで、真鍮しんちうくわんとほした観世撚かんじんよりふうくろすみを着けてあつた。代助はつくえうへ一目ひとめ見て、此手紙のぬしあによめだとすぐさとつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
色にもぼかしなど用いて綺麗なものがありました。輸出の仕事は盛衰がはげしいので、近頃はどうなったでしょうか。佐賀の町で売る赤塗あかぬりの飯櫃も特色あるものといえましょう。他では見かけません。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)