“赤子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかご44.4%
せきし31.7%
あか4.8%
ねんね4.8%
アカコ3.2%
ねゝっこ1.6%
ぼーや1.6%
しゃくし1.6%
ねゝ1.6%
ねゝさん1.6%
やあさん1.6%
ややさん1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
公爵夫人こうしやくふじんそのだいせつうたも、えず赤子あかごひどゆすげたりゆすおろしたりしたものですから、可哀相かあいさうちひさなのがさけぶので
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
敏子という名で、戦争反対をハッキリのべている文章なのだが、ここでは〔三字伏字〕は御自分の赤子せきしが殺されるのを云々という文句がある。
刻々 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「大きい赤子あかでしょう姉上さま、これで百五十日ですのよ、もう片言を云いますの、名は健二郎、たしかお知らせ申しましたわね」
菊屋敷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「ま、何てえ大きな聲をするんだろう。」とおふくろは、些と眉をひそめ、「からは大きくツても、尚だカラ赤子ねんねなんですから。」
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
赤子アカコのはね、まだとってないのです、とりたいと思うし、そうしたら、どうしたらいいでしょうね、というわけなの。
塩梅あんべえが悪くってッ転がって寝て居るでごぜえますから、私も魂消たまげて塩梅がわりいかと尋ねますと、叔母さん面目ねえが勤めの中で赤子ねゝっこ出来でかしたよと云うから、私も魂消て
寒い真夜中赤子ぼーやは泣くよ
坊や (新字旧仮名) / 中原中也(著)
寝子ねこ赤子しゃくしも釣り得べきなり。
東京市騒擾中の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
花魁はそれを見るとすぐに血があがっておめでたく成っちまったんですが、その死んだ花魁に死んだ赤子ねゝさんを抱かせて、早桶はやおけへ入れる時には、実に目も当てられない始末で
可愛らしい男のだったと云いますが苦しみの中で産れた赤子ねゝさんだから育つわけはありません、二声ふたこえばかり泣くとそれっ切り息が絶えたので
「あら、赤子やあさん出来はりましたの?」
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「……だすいうても、ちょっと、あんた、あんたその時分はまだ赤子ややさんだしたンやろ? えらい早熟ませた、赤子だしてンナ……。」
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)