“赤猪子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかゐこ33.3%
あかいのこ16.7%
あかいこ16.7%
あかいご16.7%
アカヰコ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天皇その童女に、「いましは誰が子ぞ」と問はしければ、答へて白さく「おのが名は引田部ひけたべ赤猪子あかゐことまをす」と白しき。
赤猪子あかいのこのどこまでも正直しょうじき心根こころねをおほめになり、ご自分のために、とうとう一生およめにも行かないで過ごしたことをしみじみおあわれみになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
美しい人でしたので、天皇がその孃子に「あなたは誰ですか」とお尋ねになりましたから、「わたくしは引田部ひけたべ赤猪子あかいこと申します」
外国と等しく本邦にも野猪を畜って家猪に仕上げたは、遺物上その証あり。また猪飼部いかいべの称や赤猪子あかいごてふ人名などありてこれを証す(明治三十九年版、中沢・八木二氏共著『日本考古学』三〇四頁)
出雲振根の「たまもしづし」の歌・三重采女・仁徳記の「つゝきの宮」の歌・赤猪子アカヰコの歌など、うたへである。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)