“赤茄子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかなす62.5%
トマト37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何しろこの連中のモットオは『野菜をしてことごとく赤茄子あかなすたらしめよ。然らずんば我等に死を与えよ』と云うのですからね。
不思議な島 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
例えばかきを見た事のない西洋人に柹を説明するよりも赤茄子あかなすのようだと話す方が早解りがするようなものであります。
創作家の態度 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
例えば八百屋の如きも、赤茄子トマトを五つあつらえれば必ず二つ位は品の悪いのを混ぜて来る。今年の四五月頃は赤茄子一個ひとつが四十銭ほどもした。
独居雑感 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
見れば乞食かたゐは腐れ赤茄子トマトをかいつかみひたぶる泣きてくらふなりけり
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)