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赤茄子
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あかなす
ふりがな文庫
“
赤茄子
(
あかなす
)” の例文
何しろこの連中のモットオは『野菜をしてことごとく
赤茄子
(
あかなす
)
たらしめよ。然らずんば我等に死を与えよ』と云うのですからね。
不思議な島
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
例えば
柹
(
かき
)
を見た事のない西洋人に柹を説明するよりも
赤茄子
(
あかなす
)
のようだと話す方が早解りがするようなものであります。
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
赤茄子
(
あかなす
)
とか
無花果
(
いちじく
)
とか酸味の
寡
(
すくな
)
い菓物は菓物一斤に砂糖百目といいますから外の物よりも少しお砂糖の寡い割です。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
冷めてから丸めて前の通りに揚げますが魚は何でも白い身の者がよいのです。これも上等にすると
赤茄子
(
あかなす
)
ソースかアンチョビソースを掛けて出します。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
例えば(前の例で説明して見ますと)
柹
(
かき
)
は
赤茄子
(
あかなす
)
のごとしと云うと無論 simile を内職の内職くらいにしておりますが、本職は
固
(
もと
)
より柹の性質を明かにするためです。
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
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玉菜
(
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)
、
赤茄子
(
あかなす
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(
しょうが
)
、三つ葉——あらゆる野菜に蔽われている。蔽われている? 蔽わ——そうではない。
不思議な島
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
野菜でも
赤茄子
(
あかなす
)
なんぞは畑へ作ると沢山出来て味も結構ですけれどもまだよくその味を知らない人が多いようです
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
さて食べる前にまた火へかけて
葡萄酒
(
ぶどうしゅ
)
を少し加えて
赤茄子
(
あかなす
)
のソースを
交
(
ま
)
ぜて
米利堅粉
(
めりけんこ
)
でその汁を濃くするのですが略式にすれば加える物を
減
(
へら
)
しても構いません。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
第二十七
赤茄子
(
あかなす
)
サンドイッチ は赤茄子へ熱湯をかけて皮を
剥
(
む
)
いて薄く切ります。パンへは両面ともにバターと塩胡椒の煉ったものを塗って赤茄子を挟みます。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
第四十四 トマトスープ は
赤茄子
(
あかなす
)
の事ですが生ならば二斤ほどのトマトを一つ一つ二つに割って種や汁を絞り出して水を少しも入れずに弱い火で四十分間煮ます。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
第百四十 野菜入オムレツ 玉葱のいためたものを入れてもよし、
赤茄子
(
あかなす
)
の皮を
剥
(
む
)
いて生のまま小さく切って入れてもよし。外の物を
見繕
(
みつくろ
)
って入れてもいいのです。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
伊太利
(
いたり
)
人は我邦の蕎麦の如くに好んで食す。西洋料理には種々に使うものなり。マカロニと
赤茄子
(
あかなす
)
とを共に料理すれば味よし。西洋には赤茄子をマカロニの附物という。マカロニは伊太利を良しとす。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
赤
常用漢字
小1
部首:⾚
7画
茄
漢検準1級
部首:⾋
8画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“赤茄子”で始まる語句
赤茄子飯