“見繕”の読み方と例文
読み方割合
みつくろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本職でなくてもい。腫物できもののあるのや禿頭病とくとうびょう白雲しらくも田虫たむし湿瘡しっそう皮癬ひぜんなんてのを見繕みつくろって、かわり立ち代り坐り込ませる。これなら親類にいくらもあるだろう?
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
小さい薄縁うすべりを敷いてある火鉢の傍で、ここの賄所まかないじょから来る膳や、毎日毎日家から運んでくる重詰めや、時々は近所の肴屋さかなやからお銀が見繕みつくろって来たものなどで
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
第百四十 野菜入オムレツ 玉葱のいためたものを入れてもよし、赤茄子あかなすの皮をいて生のまま小さく切って入れてもよし。外の物を見繕みつくろって入れてもいいのです。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)