“皮癬”の読み方と例文
読み方割合
ひぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その度に漁夫は身体をくねらし、寝返りを打った。然し又すぐ同じだった。それが朝まで続く。皮膚が皮癬ひぜんのように、ザラザラになった。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
本職でなくてもい。腫物できもののあるのや禿頭病とくとうびょう白雲しらくも田虫たむし湿瘡しっそう皮癬ひぜんなんてのを見繕みつくろって、かわり立ち代り坐り込ませる。これなら親類にいくらもあるだろう?
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
そっと恥かしい皮癬ひぜんみたいに隠している私は、それを上手にいてくれる瓶口も好きだった。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)