“見物”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
みもの52.3%
けんぶつ43.9%
2.6%
みせもの0.6%
スペクタクル0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
死んだ無機的団塊が統整的建設的叡知えいちの生命を吹き込まれて見る間に有機的な機構系統として発育して行くのは実におもしろい見物みものである。
空想日録 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そして、この元素的な一精力が自余の自然を対手にして戦うありさまは、まことにホーマー的な偉大さを感銘させるところのすばらしい見物みものである。
と言って、思わずたじたじとなりました。轟の源松とも言われる捕方とりかたの功の者がおどろいたのだから、尋常の見物みものではありません。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これと斎藤の次男歓之助とを取組ましたら、絶好の見物みものだろうとの評判は、玄人筋くろうとすじを賑わしていたが、それさえ事実には現われなかった。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と唄い、はやし、おどり狂っているものもある。その千態万状、たしかに珍しい見物みものではある。七兵衛もあきれながら飽かず眺めておりました。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そしてかならず、その日の見物けんぶつのうちには、まことの伊那丸いなまる龍太郎りゅうたろうりまじってくるにちがいないといった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其桶そのをけまへに七ツ八ツの小女こむすめすわりこんで見物けんぶつしてるが、これは人形にんぎやうのやうにうごかない
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
ういふ作法さはふをも見物けんぶつすべては熱心ねつしんらしい態度たいど拜殿はいでんせまつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
博物館はくぶつかん見物けんぶつも、だいぶながくなつてみなさんもつかれたでせうが、わたしはなしくたびれました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
なんでもかれ氣晴きばらしをするが義務ぎむと、見物けんぶつとき饒舌しやべつゞけてなぐさめやうと
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
いまわたしをりふし小川町をがはまち勸工塲くわんこうば見物ゆきまする度々たび/\
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
今も私は折ふし小川町の勧工場くわんこうば見物ゆきまする度々たびたびもとのお店がそつくりそのまま同じ烟草店たばこみせ能登のとやといふに成つてゐまするを
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お内儀さんも御健勝おまめか、小兒ちツさいのも出來てか、今も私は折ふし小川町の勸工場見物に行まする度々、舊のお店がそつくり其儘同じ烟草店の能登のとやといふに成つて居まするを、何時通つても覗かれて
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
なるほどねえ、さようでございますか。……いえ、さようでございましょうとも、女の身の妾などにしてからが、江戸におりました頃、歌舞伎を見物、水の垂れそうに美しい、吉沢あやめの、若衆姿など眼に入れますと、一生に一度は、ああいう役者衆と、一つ座敷で、盃のやり取りしたいなどと。……同じ心持ち、よう解りまする。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
紅、青、紫色の燈火が星のように輝やいて、行手ゆくての道の両側には見物みせもの店や、食物店が、それはそれはちょうど九段の招魂社しょうこんしゃの祭りに行ったように奇麗に居並んでいて、其処そこ往来ゆききするお姫様や、小供こどもの姿が手に取るように見えます。
迷い路 (新字新仮名) / 小川未明(著)
見物スペクタクルといえば見物スペクタクル、幼稚といえば幼稚。