“行手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆくて93.2%
いくて4.5%
ユクテ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姫は夜の闇にもほのかに映るおもかげをたどって、うずくような体をひたむきにす。行手ゆくてに認められるのは光明であり、理想である。
かれはまづ眞直まつすぐるきした。左右さいうにも行手いくてにも、だうやうなものや、ゐんやうなものがちよい/\えた。けれどもひと出入でいり一切いつさいなかつた。こと/″\寂寞せきばくとしててゝゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
予等ハ此地点ニ通リカカルヤ、一大驚異イチダイキョウイヲ発見セリ。突然予等ノ行手ユクテニ銃ヲシテ立チ防ガリタル一団アリ。彼等ハ異様イヨウ風体フウテイヲナシ身ノタケ程ノ雑草ザッソウチュウヒソミ居リシモノナリ。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)