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行手
読み方 | 割合 |
ゆくて | 93.2% |
いくて | 4.5% |
ユクテ | 2.3% |
姫は夜の闇にもほのかに映る
俤をたどって、
疼くような体をひたむきに
抛げ
出す。
行手に認められるのは光明であり、理想である。
彼はまづ
眞直に
歩るき
出した。
左右にも
行手にも、
堂の
樣なものや、
院の
樣なものがちよい/\
見えた。けれども
人の
出入は
一切なかつた。
悉く
寂寞として
錆び
果てゝゐた。
予等ハ此地点ニ通リカカルヤ、
一大驚異ヲ発見セリ。突然予等ノ
行手ニ銃ヲ
擬シテ立チ防ガリタル一団アリ。彼等ハ
異様ノ
風体ヲナシ身ノ
丈程ノ
雑草中ニ
潜ミ居リシモノナリ。