迷い路まよいみち
二郎は昨夜見た夢が余り不思議なもんで、これを兄の太郎に話そうかと思っていましたが、まだいい折がありません。昼過ぎに母親は前の圃で妹を相手にして話をしていたから、裏庭へ出て兄を探ねると、大きな合歓の木の下で、日蔭の涼しい処で黙って考え込んでい …
作品に特徴的な語句
いく かむり ぶつ ばっ たちま あげ どう 混雑こみいっ きく 狼狽うろたえ たた 彼方あなた こころざ もっ とっ はず 見物みせもの 不審いぶかし 何処いずく わめ こら おり たず 斯様こんな 暫時しばし かけ 礎石いし わし 落付おちつい いもと おれ たいら まぼろ 彼方あちら いか なぐ おぼ ふくろ やせ しら わび つれ おと ちょう 不意ふい うち たたず 何処どこ 先刻さっき 其処そこ 其様そんな 取縋とりすが 合歓ねむ 啼声なきごえ 四辺あたり はたけ うち 小供こども 小父おじ つく 山雀やまがら けわ あて 往来ゆきき 急込せきこ 扮粧いでたち もと 明朝あした 昨夜ゆうべ 月明つきあかり 木精こだま 此処ここ 此方こちら 渓間たにま 燈火ともしび 独言ひとりごと かわら 益々ますます 真実ほんとう 真直まっすぐ ひとみ 穿 継母ままはは ばち 胡弓こきゅう ぼう 茫々ぼうぼう 草鞋わらじ ひぐらし 行手ゆくて 足下あしもと おど