“茫”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ぼう77.6%
ばう7.5%
4.5%
ぼん4.5%
ぼっ3.0%
ぼうっ1.5%
バウ0.7%
ボウ0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“茫”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.2%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
すると、いつの間にか、うす日がさし始めたと見えて、幅の狭い光の帯が高い天井の明り取りから、ぼうと斜めにさしている。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そこに、神鏡のようにぼうッと白く浮かんでいる老人の顔を見ると、弥生は、はじめて気がついたようにあたりを見まわした。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
平次は脂下やにさがりに噛んだ煙管をポンと叩くと、起き上がつてこのばうとした子分の顏を面白さうに眺めるのです。
幸ひに航路は穏かで、心配した濃霧もかゝらずにばうと静かに海は暮れて行つたけれども、しかもさびしさは遂に遂にBを離れなかつた。
(新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
「まだ御勉強でございますか。朝がお早いのでございますからもうおやすみにならないと明日んやりなさいますよ。」
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
暮れて行く往来の向うは、もう両側の生垣の色も、墨で塗つたやうにつと黒くなつてゐる。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
青木さんは所在なさにぼんやりと何をか考へ入つてゐられた後のやうな沈んだ顔をして、横になつて煙草をんでゐられた。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
「もしこの状態が長くつづいたら、私はあすの朝まで、せっかくのヴァイオリンも弾かずに、ぼんやり一枚岩の上に坐ってたかも知れないです……」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
紫錦は小舟に取り付いたまま浪の荒れるに委せていた。火事の光が水に映り四辺あたりぼっと明るかった。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
こっちの部屋から流れこんで行く燈光ひかりで、その部屋はぼっと明るかったが、その底に濃紫こむらさき斑點しみかのように、お八重は突っ伏して泣いていた。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
でもし民弥が冷静だったら、当然疑いを挿んだろう。ところが民弥は冷静ではなかった。心がとうからぼうっとしていた。で老人の出鱈目が、出鱈目でないように思われた。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
清大工 (感慨にうたれ、ぼうっとしている)
一本刀土俵入 二幕五場 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
バウとした耳に、此世話ヨバナシフタタビまた、紛れ入つて来たのであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
——長星チョウセイアリ、赤クシテボウ
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)