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茫
ふりがな文庫
“茫”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
ぼう
74.5%
ばう
9.0%
ぼ
5.5%
ぼん
4.8%
ぼっ
2.8%
ぼうっ
1.4%
すすき
0.7%
バウ
0.7%
ボウ
0.7%
▼ 他 6 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぼう
(逆引き)
女房も薫の来たことによって昔を思い出して泣いていた。中の君はましてとめどもなく流れる涙のために
茫
(
ぼう
)
となって横たわっていた。
源氏物語:50 早蕨
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
茫(ぼう)の例文をもっと
(50作品+)
見る
ばう
(逆引き)
幸ひに航路は穏かで、心配した濃霧もかゝらずに
茫
(
ばう
)
と静かに海は暮れて行つたけれども、しかもさびしさは遂に遂にBを離れなかつた。
犬
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
茫(ばう)の例文をもっと
(13作品)
見る
ぼ
(逆引き)
女中か、私はね、雪でひとりでに涙が出ると、
茫
(
ぼ
)
っと何だか赤いじゃないか。
引擦
(
ひっこす
)
ってみるとお前、つい先へ
提灯
(
ちょうちん
)
が一つ行くんだ。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
茫(ぼ)の例文をもっと
(8作品)
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▼ すべて表示
ぼん
(逆引き)
またたきを失っている
茫
(
ぼん
)
やりした時と、あるいは野うさぎのように物かげにかくれようとしている時の、そのかがやきを交叉していた。
舌を噛み切った女:またはすて姫
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
茫(ぼん)の例文をもっと
(7作品)
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ぼっ
(逆引き)
こっちの部屋から流れこんで行く
燈光
(
ひかり
)
で、その部屋は
茫
(
ぼっ
)
と明るかったが、その底に
濃紫
(
こむらさき
)
の
斑點
(
しみ
)
かのように、お八重は突っ伏して泣いていた。
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
茫(ぼっ)の例文をもっと
(4作品)
見る
ぼうっ
(逆引き)
心がとうから
茫
(
ぼうっ
)
としていた。で老人の出鱈目が、出鱈目でないように思われた。
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
茫(ぼうっ)の例文をもっと
(2作品)
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すすき
(逆引き)
彼はしるしの松(漁舟が帰港するとき目印にするもの)のところまで来たとき、
茫
(
すすき
)
の中をこちらへやってくる彼女をみつけた。
麦藁帽子
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
茫(すすき)の例文をもっと
(1作品)
見る
バウ
(逆引き)
何時までも進まぬ。
茫
(
バウ
)
とした耳に、此
世話
(
ヨバナシ
)
が
再
(
フタタビ
)
また、紛れ入つて来たのであつた。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
茫(バウ)の例文をもっと
(1作品)
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ボウ
(逆引き)
長星
(
チョウセイ
)
アリ、赤クシテ
茫
(
ボウ
)
。東西ヨリ飛ンデ、孔明ノ軍営ニ投ジ、三タビ投ジテ
二
(
フタ
)
タビ
還
(
カエ
)
ル。ソノ流レ来ルトキハ
光芒
(
コウボウ
)
大ニシテ、還ルトキハ小サク、
其
(
ソノ
)
ウチ一星ハ
終
(
ツイ
)
ニ
隕
(
オ
)
チテ還ラズ。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
茫(ボウ)の例文をもっと
(1作品)
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茫
漢検1級
部首:⾋
9画
“茫”を含む語句
茫然
茫乎
茫々
茫漠
渺茫
茫然自失
微茫
蒼茫
茫洋
光茫
淼茫
縹茫
眇茫
広茫
茫茫
曠茫
茫々然
草茫々
薄茫然
薄茫乎
...
“茫”のふりがなが多い著者
小栗虫太郎
ロマン・ロラン
吉川英治
泉鏡花
泉鏡太郎
紫式部
国枝史郎
林不忘
中島敦
室生犀星