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茫
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ぼっ
ふりがな文庫
“
茫
(
ぼっ
)” の例文
こっちの部屋から流れこんで行く
燈光
(
ひかり
)
で、その部屋は
茫
(
ぼっ
)
と明るかったが、その底に
濃紫
(
こむらさき
)
の
斑點
(
しみ
)
かのように、お八重は突っ伏して泣いていた。
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
茫
(
ぼっ
)
となって、辻に立って、前夜の雨を
怨
(
うら
)
めしく、空を
仰
(
あお
)
ぐ、と
皎々
(
こうこう
)
として
澄渡
(
すみわた
)
って、銀河一帯、近い山の
端
(
は
)
から
玉
(
たま
)
の橋を
町家
(
まちや
)
の屋根へ投げ懸ける。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『妾は幸福でござります。妾も
貴郎
(
あなた
)
様をお愛しします』と、
茫
(
ぼっ
)
とした声でお答えしたはずだ
血ぬられた懐刀
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
火事の光が水に映り
四辺
(
あたり
)
が
茫
(
ぼっ
)
と明るかった。
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
茫
漢検1級
部首:⾋
9画
“茫”を含む語句
茫然
茫乎
茫々
茫漠
渺茫
茫然自失
微茫
蒼茫
茫洋
光茫
淼茫
縹茫
眇茫
広茫
茫茫
曠茫
茫々然
草茫々
薄茫然
薄茫乎
...