“濃紫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こむらさき88.5%
こいむらさき3.8%
のうし3.8%
ノウシ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
波のようにゆるく起伏する大雪原を縁(ふち)取りした、明るい白樺の疎林や、蒼黝(あおぐろ)い針葉樹の列が、銀色の雪の上にクッキリと濃紫(こむらさき)の影をおとし
しかも、その源氏名の濃紫(こいむらさき)と云う名を、万延頃の細見で繰ってみれば判る通りで、当時唯一の大籬(おおまがき)に筆頭を張り了(おお)せただけ、なまじなまなかの全盛ではなかったらしい。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
濃紺(のうこん)濃紫(のうし)の神秘な色を湛(たた)えて梢を距(さ)る五尺の空に唯一つ明星を煌(きら)めかしたり、彼の杉の森は彼に尽きざる趣味を与えてくれる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
故ニ都ヲ銀坑洞ト称シ、南蛮王ノ巣トシ、宮殿楼閣悉(コトゴト)ク銀映緑彩(リョクサイ)、人ハミナ羅衣(ライ)ニシテ烈朱(レッシュ)臙脂(エンジ)濃紫(ノウシ)黄藍(オウラン)を翻(ヒルガエ)シ、又好ンデ、橄欖ノ実ヲ噛ミ、酒壺(シュコ)常ニ麦醸果酵(バクジョウカコウ)ヲ蓄(タクワ)ウ。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)