“のうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ノウシ
語句割合
直衣87.7%
衲子3.5%
兕1.8%
濃紫1.8%
濃脂1.8%
能仕1.8%
野牛1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はわざと拗(す)ねたのであろう、きょうの華やかな宴の莚に浄衣(じょうえ)めいた白の直衣(のうし)を着て、同じく白い奴袴(ぬばかま)をはいていた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
獣(けもの)にさえ屠所(としょ)のあゆみと云う諺(ことわざ)がある。参禅(さんぜん)の衲子(のうし)に限った現象とは認められぬ。応用は才人小野さんの上にも利(き)く。小野さんは常から世の中に気兼をし過ぎる。今日は一入(ひとしお)変である。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
次には鴉(からす)を挙げ、三十九章に入りては山羊(やぎ)、牝鹿(めしか)、野驢馬(のろば)、兕(のうし)(野牛すなわち野生の牛)、駝鳥(だちょう)、鷹(たか)、鷲(わし)を挙げておのおの特徴を述べ、神の与えし智慧(ちえ)による各動物の活動を記して
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
濃紺(のうこん)濃紫(のうし)の神秘な色を湛(たた)えて梢を距(さ)る五尺の空に唯一つ明星を煌(きら)めかしたり、彼の杉の森は彼に尽きざる趣味を与えてくれる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
一方には山女魚の濃脂(のうし)と、焼き上げた肉の軽泊(けいはく)とに心酔している人があるが、それは人々の好みによることであるから、いずれの味品がよいか俄に断じきれない。
雪代山女魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
故(まこと)に此(この)二子(し)は皆(みな)聖人(せいじん)なるも、猶(な)ほ身(み)を役(えき)して世(よ)を渉(わた)る此(か)くの如(ごと)く其(そ)れ汙(ひく)きこと無(な)き能(あた)はず。則(すなは)ち(一〇〇)能仕(のうし)の設(は)づる所(ところ)に非(あら)ず。宋(そう)に富人(ふうじん)あり、天(あめ)雨(ふ)りて墻(かき)壞(やぶ)る。
どこからか一匹の野牛(のうし)が、この森の中にやつてきました、そして誰にことはりもなく、どしりと大きな体を草の上に横にして草をなぎ倒し、かつてに棲家をつくつてしまつたのでした。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)