“とっし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
訥子66.7%
突至16.7%
衲子16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安来節の踊や泥鰌どじょうすくいの流行ったのは大正になってからだろう。委しいことは知らない。その時分現在の松竹座は御国座という芝居で、沢村訥子とっしの一座がかかっていた。
浅草むかしばなし (新字新仮名) / 永井荷風(著)
あたかもこれ米国水師提督ペルリ、軍艦四隻をひきい、浦賀湾に突至とっしし、国書をささげ、交親通商の期を迫るに際す。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
嘯詠寒山しょうえいかんざんに擬すの句は、このろうの行為にてらせば、矯飾きょうしょくの言に近きを覚ゆれども、もしれ知己にわずんば、強項きょうこうの人、あるい呉山ござんに老朽をあまんじて、一生世外せいがい衲子とっしたりしも、また知るべからず
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)