“訥子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とっし50.0%
とつし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
病鉢巻やまいはちまきをして出て来たところは訥子とっしを大柄にしたようで、顔の作りなども好く出来ているので、ちょっと見ては、外国人とは思えないくらいでした。
米国の松王劇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
安来節の踊や泥鰌どじょうすくいの流行ったのは大正になってからだろう。委しいことは知らない。その時分現在の松竹座は御国座という芝居で、沢村訥子とっしの一座がかかっていた。
浅草むかしばなし (新字新仮名) / 永井荷風(著)
訥子とつし以下が千歳座へ出勤せし時なども、三頭取始め同盟の役者は、自今同座へは出勤せぬとまで、廻文を以て盟ひたる事あり。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
矢田平のたて、長いのでは有名な方なるを、訥子とつしの勤むることなれば、見ぬ方大だすかりなり。宋蘇卿の最期にくる所も騒がしきだけなり。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)