“訥庵”の読み方と例文
読み方割合
とつあん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「かつて大橋訥庵とつあんがこうった、独怪謝安出山後、更無偉略済蒼生、と」梅田定明は頬骨の高い眼の落窪おちくぼんだ顔をつきだすようにしてそう云った
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
桂と、土肥八十三郎とは、斎藤塾や大橋訥庵とつあんの家などで、懇意になって、書生時代からの旧友であった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
道夫は又同時に横網町の朝川善庵、薬研堀の萩原緑野りよくや、引舟通の大橋訥庵とつあんにも従遊した。此の如くにして十七歳に至つた時、父は道夫に家業を継ぐことを命じたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)