トップ
>
訥庵
>
とつあん
ふりがな文庫
“
訥庵
(
とつあん
)” の例文
「かつて大橋
訥庵
(
とつあん
)
がこう
謂
(
い
)
った、独怪謝安出山後、更無偉略済蒼生、と」梅田定明は頬骨の高い眼の
落窪
(
おちくぼ
)
んだ顔をつきだすようにしてそう云った
新潮記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
桂と、土肥八十三郎とは、斎藤塾や大橋
訥庵
(
とつあん
)
の家などで、懇意になって、書生時代からの旧友であった。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
道夫は又同時に横網町の朝川善庵、薬研堀の萩原
緑野
(
りよくや
)
、引舟通の大橋
訥庵
(
とつあん
)
にも従遊した。此の如くにして十七歳に至つた時、父は道夫に家業を継ぐことを命じたのである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
名士の好物調べも一寸面白いものだが、こゝに少しばかり挙げると、頼山陽は餅、
梁川
(
やながは
)
星巌は羊羹、佐藤一斎は
蕎麦
(
そば
)
、大橋
訥庵
(
とつあん
)
は鰻の蒲焼、鈴木
重胤
(
しげたね
)
は
五目鮨
(
ごもくすし
)
が大好きであつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
訥
漢検1級
部首:⾔
11画
庵
漢検準1級
部首:⼴
11画
“訥”で始まる語句
訥弁
訥々
訥升
訥子
訥
訥朴
訥吃
訥辯