“訥升”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とつしょう58.3%
とっしょう25.0%
とつしやう8.3%
とつしよう8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今度の木挽町には訥升とつしょうが出ますよ。助高屋高助のせがれで以前は源平と云っていましたが、大阪から帰って来て、光秀の妹と矢口渡やぐちのわたしのお舟を勤めています。
それは明治三十年から三十二年にわたる頃で、その一座は中村芝翫しかん、市村家橘かきつ、沢村訥升とっしょう、先代の沢村訥子とっし尾上おのえ菊四郎、岩井松之助などであった。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
るかツて、えらいのがます、故人こじん高島屋たかしまや彦三郎しんすゐます、はんらうや、仲蔵なかざうなどもて、それに今度こんど訥升とつしやうそうらう這入はいつて大層たいそう芝居しばゐります。岩「成程なるほど此方こつちはうい。 ...
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
後年訥升とつしよう——今の宗十郎——をとり戻して、凡はつゝころばしの輪廓を保存することは出来たが、此とても、上方修業によつて得たものがさうさせてゐるので、純江戸の和事とも言ひにくい。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)