“家橘”の読み方と例文
読み方割合
かきつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家橘かきつ、松助、小団次、源之助などがことごとく顔をそろえて出勤することになって、十一月中旬にとどこおりなく開場式をあげた。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
女「それに家橘かきつが大層渋く成りましたのに、松助まつすけが大層上手に成りましたことね、それに榮之助えいのすけ源之助げんのすけが綺麗でございますね」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
五代目菊五郎の弟の坂東家橘かきつ——これも働き盛りに死んで、芸は大したことはなかつたが、気分のいゝ役者であつたらしい——その家橘が上置きになつて
役者の一生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)