“かきつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カキツ
語句割合
家橘39.4%
垣内18.2%
花橘12.1%
嘉吉9.1%
墻内6.1%
書附6.1%
訶詰3.0%
掻集3.0%
書詰3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女「それに家橘(かきつ)が大層渋く成りましたのに、松助(まつすけ)が大層上手に成りましたことね、それに榮之助(えいのすけ)に源之助(げんのすけ)が綺麗でございますね」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
咲くほどは垣内(かきつ)の小菊影さして日のあたり弱きしづもりにあり
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
橘之助門下の花橘(かきつ)、十七、八の小娘で下ぶくれの顔立ちから口元のむっとした工合で「ウサギ」、客にいわれると踊りながら一層口元を膨らます。
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)
祖父は播磨(はりま)の国(くに)の赤松氏(あかまつうじ)に仕えていたが、去る嘉吉(かきつ)元年の乱に、赤松氏の城を去って、この地にやってきて、それから庄太夫にいたるまで三代の間
三条七坊をすっかり占めた大屋敷を、一垣内(ひとかきつ)——一字(ひとあざな)と見倣(みな)して、横佩(よこはき)墻内(かきつ)と言う者が、著しく殖えて来たのである。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
飲んだ。それから十分ばかり経つと、疲れが出てうつらうつらと甘睡(まどろ)んだ、二時を打つ時計の音ではっと眼が醒めると、西側の壁に朱色の文字が書附(かきつ)けてあった——そうでしょう
黒襟飾組の魔手 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
いかにも傍観者の言いそうな冷(ひやや)かな言葉である。苦艱(くかん)にある友に向(むかっ)て発する第一語において、かく訶詰(かきつ)の態度を取るは冷刻(れいこく)といわねばならぬ。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
故(ゆえ)に彼はエリパズの訶詰(かきつ)に接して、憤然として弁明せざるを得なかった。これ第六章に載する所である。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
小ぎれもの掻集(かきつ)め送る菰巻に古綿畳(たた)ねキャラメル九(ここの)つ
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
日本の百円札みたいなネットリした紙にミッチリと書詰(かきつ)めたもので、黒い線に青と赤の絵具を使った挿絵まで這入っているんですから、それだけでも大層な珍本でげしょう。
悪魔祈祷書 (新字新仮名) / 夢野久作(著)