“垣内”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かきつ27.3%
かいと27.3%
カキツ13.6%
かきうち9.1%
かきち4.5%
かきぬち4.5%
かくち4.5%
がいち4.5%
がいと4.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
屋敷中の人々は、身近くつかへる人たちから、垣内かきつの隅に住む奴隷やつこ婢奴めやつこの末にまで、顔を輝して、此とり沙汰を迎へた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
風隱かざかげのぬくき垣内かきつの高野槇これの一木ひときの春のしづけさ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
しらしらと咲きめぐりたる夕貌の花の垣内かきつに馬洗ふこゑ
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
京都における悲田院の非人の数は年とともに段々増加して、当初の粟田口付近の一箇所のみに収容し難くなり、他に五箇所の収容所を設けて、いわゆる垣内かいとをなした。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
大和の十津川とつかわなどでは宅地には一々名前があって、杉の本・竹の内・東垣内かいと・中垣内というように、所在または特徴をもってその地名としているのである。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
一つだけ例を挙げると、屋敷の名に何垣内かいとという例は、大和では今も普通だが、以前にもこれがよく用いられている。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
其から見れば、ひとまはりも若いおれなどは、思ひ出にまう一度、此ニホヒやかな貌花カホバナを、垣内カキツ坪苑ツボに移せぬ限りはない。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其から見れば、ひとまはりも若いおれなどは、思ひ出にまう一度、此ニホやかな貌花カホバナを、垣内カキツ坪苑ツボに移せぬ限りはない。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
其から見れば、ひとまはりも若いおれなどは、思ひ出にまう一度、此ニホやかな貌花カホバナを、垣内カキツ坪苑ツボに移せぬ限りはない。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
院内とはなお垣内かきうちというが如きもので、一定の繞囲かこいの中の住人の義である。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
上裁を受ける籤を引いたものは、六番隊で杉本、勝賀瀬、山本、森本、北代、稲田、柳瀬、橋詰、岡崎栄兵衛、川谷の十人、八番隊で竹内、横田辰五郎、土居、垣内かきうち、金田、武内の六人、計十六人で、これに隊長、小頭各二人を加えると、二十人になる。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
山茶花はあまたも散れば土にして白きをみむに垣内かきちには立つ
長塚節歌集:3 下 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その戀人の尼寺の垣内かきぬちに隱れて、生涯相見ざりしは、わがフラミニアに於ける情と古今同揆どうきなりとやいはまし。
波多垣内がいち神子みこ垣内の類は中国辺に多い。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ただし何々ヶ谷戸と言う地名の中には何々垣内がいとと書くべきものもあるかも知れぬ。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)