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垣内
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カキツ
ふりがな文庫
“
垣内
(
カキツ
)” の例文
其日からもう、若人たちの
糸縒
(
イトヨ
)
りは初まつた。夜は、
閨
(
ネヤ
)
の
闇
(
ヤミ
)
の中で寝る女たちには、稀に男の声を聞くこともある、奈良の
垣内
(
カキツ
)
住ひが、恋しかつた。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
山々は朝明け来つゝ、山の家の高き
垣内
(
カキツ
)
に 鶏動く 見ゆ
鵠が音:01 鵠が音
(新字旧仮名)
/
折口春洋
(著)
仲麻呂は今年、五十を出てゐる。其から見れば、ひとまはりも若いおれなどは、思ひ出にまう一度、此
匂
(
ニホ
)
やかな
貌花
(
カホバナ
)
を、
垣内
(
カキツ
)
の
坪苑
(
ツボ
)
に移せぬ限りはない。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
、
釈迢空
(著)
仲麻呂は今年、五十を出てゐる。其から見れば、ひとまはりも若いおれなどは、思ひ出にまう一度、此
匂
(
ニホ
)
やかな
貌花
(
カホバナ
)
を、
垣内
(
カキツ
)
の
坪苑
(
ツボ
)
に移せぬ限りはない。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
仲麻呂は今年、五十を出てゐる。其から見れば、ひとまはりも若いおれなどは、思ひ出にまう一度、此
匂
(
ニホヒ
)
やかな
貌花
(
カホバナ
)
を、
垣内
(
カキツ
)
の
坪苑
(
ツボ
)
に移せぬ限りはない。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
夜は、閨の闇の中で寢る女たちには、稀に男の聲を聞くこともある、奈良の
垣内
(
カキツ
)
住ひが、戀しかつた。朝になると又、何もかも忘れたやうになつて
績
(
ウ
)
み貯める。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
、
釈迢空
(著)
夜は、閨の闇の中で寢る女たちには、稀に男の聲を聞くこともある、奈良の
垣内
(
カキツ
)
住ひが、戀しかつた。朝になると又、何もかも忘れたやうになつて
績
(
ウ
)
み貯める。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
屋敷中の人々は、
上
(
ウヘ
)
近く
事
(
ツカ
)
へる人たちから、
垣内
(
カキツ
)
の隅に住む
奴隷
(
ヤツコ
)
・
婢奴
(
メヤツコ
)
の末にまで、顏を
輝
(
カヾヤ
)
かして、此とり沙汰を迎へた。でも姫には、誰一人其を聞かせる者がなかつた。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
、
釈迢空
(著)
屋敷中の人々は、
上
(
ウヘ
)
近く
事
(
ツカ
)
へる人たちから、
垣内
(
カキツ
)
の隅に住む
奴隷
(
ヤツコ
)
・
婢奴
(
メヤツコ
)
の末にまで、顏を
輝
(
カヾヤ
)
かして、此とり沙汰を迎へた。でも姫には、誰一人其を聞かせる者がなかつた。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
屋敷中の人々は、
上
(
ウヘ
)
近く
事
(
ツカ
)
へる人たちから、
垣内
(
カキツ
)
の隅に住む
奴隷
(
ヤツコ
)
・
婢奴
(
メヤツコ
)
の末にまで、顔を輝かして、
此
(
コノ
)
とり
沙汰
(
ザタ
)
を迎へた。でも姫には、誰一人其を聞かせる者がなかつた。
死者の書
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
垣
常用漢字
中学
部首:⼟
9画
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
“垣内”で始まる語句
垣内彦六