“かいと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掻取47.6%
垣内28.6%
買取19.0%
掻把4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しいたけたぼにお掻取かいとり、玉虫色の口紅くちべにで、すっかり対馬守おそばつきの奥女中の服装なりをしているが、言語ことばつきや態度は、持ってうまれた尺取り横町のお藤姐御あねごだ。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
垣内かいととはもと村と云う程の義で、特にこの非人部落を呼ぶ場合にその称呼を用い、垣内の者などとも云った。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
多くの巴里人のならわし通りこの男も老後を七、八十巴里から離れた田舎いなか恰好かっこうな家を見付けて買取かいとり、コックに一人の女中ぐらい置いて夫婦の後年を閑居かんきょしようという人達だ。
巴里の秋 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
見事な螺鈿鞍らでんぐらに、華やかな口輪を噛ませ、紫に白をい合わせた手綱を掻把かいとり、むこ殿信長は、何か嬉々ききと、うしろの家臣を振り向いて、話しかけながら見えたのであった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)