“螺鈿鞍”の読み方と例文
読み方割合
らでんぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
螺鈿鞍らでんぐらをおいた駒の背にとび乗り、八文字に開かれている中門から大手の土坡口へ、鏘々そうそうと、よろい草摺くさずりや太刀の響きをさせて駈け出して来た。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一ト目で佐々木家とわかる道誉好みの“山吹いろ一色”の行列は、やがて華奢かしゃな粧いをこらしたあるじ螺鈿鞍らでんぐらの馬上にみせて佐女牛から練って行った。
金砂子きんすなご覆輪ふくりんを取った螺鈿鞍らでんぐらに、燃ゆるような緋房ひぶさをかけ、銀色のくつわ紫白しはくの手綱。——甚内の眼は射られた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)