“華奢”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
きゃしゃ55.8%
きやしや30.1%
かしゃ9.6%
くわしや2.4%
はで0.7%
おしやれ0.3%
かしや0.3%
くしや0.3%
キヤシヤ0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“華奢”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.6%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.9%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
刑事は、むろん一大格闘を予期して飛びついたのですが、案外にも刑事の強い腕には、女のような華奢きゃしゃな身体が触りました。
若杉裁判長 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
自分は彼の前を横切るたびに、その漆黒しっこくの髪とその間から見える関節の細い、華奢きゃしゃな指に眼をかれた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
華奢きやしや男女だんぢよせはしない車馬も一切が潮染うしほぞめの様な濡色ぬれいろをしてその中に動く。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
曲者はまだ二十一二の若い男で、青白くて華奢きやしやですが、なか/\の好い男で、近在の百姓のせがれとも覺えません。
「……はて、そんな中で、陣屋のていなら知らぬこと、こんな私邸めかした華奢かしゃを飾って、はばからぬのは何者なのか」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と源氏に命ぜられてあった使いは五日に明石へ着いた。華奢かしゃな祝品の数々のほかには実用品も多く添えて源氏は贈ったのである。
源氏物語:14 澪標 (新字新仮名) / 紫式部(著)
実際平安朝は表面は衣冠束帯華奢くわしや風流で文明くさかつたが、伊勢物語や源氏物語が裏面をあらはしてゐる通り、十二単衣ひとへでぞべら/\した女どもと
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
又感服した一つは、身に過ぎた華奢くわしやを欲しない儉素な性質の佛蘭西婦人は、概して費用の掛らぬ材料を用ひて、見た目に美しい結果を收めようとする用意が著しい。
巴里の旅窓より (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
筒袖つゝそできはめて質朴な風采ふうさいで、華奢はでな洋行帰の容子ようすとは表裏の相違ぢやありませんか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
——勿論、それについては、何としても相手の、若い、美しい、売れるさかりの華奢はでをきわめた人気ものだけに……それには、そうした、あたりまえでない、世間の眼をみはらせた最後だけに、同情だの憐憫だのおせッかいだの
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
靈魂よ、汝の輪廓に這ひよる脆い華奢おしやれな獸の哲理を知れ。
聖三稜玻璃:02 聖三稜玻璃 (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
臙脂えんじむらさきあかあかと、華奢かしやのきはみの絵模様に、
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
華奢くしや街家まちやよそに見て、
妄動 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
新しい奈良の都の住人は、まださうした官吏としての、華奢キヤシヤな服装を趣向コノむまでに到つて居なかつた頃、姫の若い父は、近代の時世装に思ひを凝して居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)