“臙脂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんじ67.1%
べに30.6%
ゑんじ1.2%
エンジ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
臙脂(えんじ)色の小沓(こぐつ)をはいた片足は、無心に通路の中ほどへ投げだしてあつた。葡萄(ぶどう)の籠(かご)は半ば空つぽになつて、洗面台の上にのせてある。
夜の鳥 (新字旧仮名) / 神西清(著)
第一の侍女は小さな臙脂(べに)の器物を、第二の侍女は髪針(ヘヤピン)の小箱を、第三の侍女は光った赤いリボンのついた高い帽子をささげていた。
臙脂(ゑんじ)の中に濃(こい)い橄欖(オリイブ)を鮮かに交へた珍しい曙光(しよくわう)を浴びた我船(わがふね)は徐徐(じよじよ)とマラツカ海峡の西の出口ペナン島の港に入(はひ)つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
故ニ都ヲ銀坑洞ト称シ、南蛮王ノ巣トシ、宮殿楼閣悉(コトゴト)ク銀映緑彩(リョクサイ)、人ハミナ羅衣(ライ)ニシテ烈朱(レッシュ)臙脂(エンジ)濃紫(ノウシ)黄藍(オウラン)を翻(ヒルガエ)シ、又好ンデ、橄欖ノ実ヲ噛ミ、酒壺(シュコ)常ニ麦醸果酵(バクジョウカコウ)ヲ蓄(タクワ)ウ。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)