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ゑんじ
語句 | 割合 |
遠寺 | 50.0% |
臙脂 | 25.0% |
遠邇 | 25.0% |
報る
遠寺の
鐘ガウ/\と
響き渡り
最凄然く思はるればさしも
強氣の者共も
小氣味惡々足に
任せて
歩行中青き火の光り見えければ
彼こそ
燒場の
火影ならんと掃部は先に立て行程に
早隱亡小屋に
近接折柄道の
此方なる
小笹の
冠りし
石塔の
蔭より一刀
閃りと引拔
稻妻の如く掃部が向う
脛を
臙脂の中に
濃い
橄欖を鮮かに交へた珍しい
曙光を浴びた
我船は
徐徐とマラツカ海峡の西の出口ペナン島の港に
入つた。
誠に宜しく
宇内に照臨し、皇化の
曁ぶ所、
遠邇あることなかるべし。