“徐徐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じよじよ33.3%
じよ/\33.3%
そろ/\33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船は狭い港口かうこう徐徐じよじよはひつて港内に碇泊して居る多くの汽船の間を縫つて行く。この二三十分間に僕は初めて高級船員の威厳と興味とを感じた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
群集は門衛に切符を渡し、一列に成つて電灯のいて居る狭い螺旋がた石階いしだん徐徐じよ/\と地下へ降り始めた。戯れに御経おきやうを唱へ出す男のむれがあつて皆を笑はせた。日本ならば念仏と云ふ所であらう。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
場内には教師が幾人も居て滑り慣れない者に手を執つて教へる。僕等が行つた時はふとつた一人の貴婦人と浅黒い顔の猶太人ヂユウとが危なつかしい腰附で徐徐そろ/\と人込の中を教師の手にすがつて歩いて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)