“じよじよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
徐徐33.3%
絮々33.3%
絮絮33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船は狭い港口かうこう徐徐じよじよはひつて港内に碇泊して居る多くの汽船の間を縫つて行く。この二三十分間に僕は初めて高級船員の威厳と興味とを感じた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
臙脂ゑんじの中にこい橄欖オリイブを鮮かに交へた珍しい曙光しよくわうを浴びた我船わがふね徐徐じよじよとマラツカ海峡の西の出口ペナン島の港にはひつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
されど益す絮々じよじよとして飽かず語れるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あたか父母ふぼ未生前みしやうぜんより小説や戯曲に通じてゐたやうに滔滔たうたう聒聒くわつくわつ絮絮じよじよ綿綿めんめんと不幸なる僕等におしへれるのである。すると文壇に幅をかせてゐるのは必ずしも小説や戯曲ではない。
変遷その他 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)