“港口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みなとぐち66.7%
かうこう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
港口みなとぐちへ飛んで消えるのを見ました……あつと思ふと夢はめたが、月明りに霜の薄煙うすけぶりがあるばかり、船の中に、尊いこうかおりが残つたと。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
港口みなとぐちんでえるのをました……あつとおもふとゆめめたが、月明つきあかりにしも薄煙うすけぶりがあるばかり、ふねなかに、たふとかうかをりのこつたと。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
船は狭い港口かうこう徐徐じよじよはひつて港内に碇泊して居る多くの汽船の間を縫つて行く。この二三十分間に僕は初めて高級船員の威厳と興味とを感じた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
てう六時に船は港口かうこうり、暹羅シヤムの戴冠式に列せられる伏見若宮わかみや殿下の一行を載せて伊吹、淀の二艦と広東カントンから来た警備艦宇治の碇泊して居るあいだを過ぎ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)