“かうこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
港口50.0%
剛侯50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船は狭い港口かうこう徐徐じよじよはひつて港内に碇泊して居る多くの汽船の間を縫つて行く。この二三十分間に僕は初めて高級船員の威厳と興味とを感じた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
てう六時に船は港口かうこうり、暹羅シヤムの戴冠式に列せられる伏見若宮わかみや殿下の一行を載せて伊吹、淀の二艦と広東カントンから来た警備艦宇治の碇泊して居るあいだを過ぎ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
滿谷みつたに、小林、三浦、僕等の如き隠し芸を持たない者はかへつ観客くわんかくとなるさいはひを得た。牧野事務員が富樫に扮して滑稽勧進帳を演じて居る頃わが𤍠田丸は香港ホンコン港口かうこうに着いて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
印南、茶山、蘭軒と倶に、墨田川に花見舟をうかべた今川槐庵は、名は𣫔こく、字は剛侯かうこうである。わたくしは𣫔は毅ではないかと疑ふが
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)