“広東”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
カントン90.9%
かんとん9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、いうのは、去年の秋ごろ、広東カントンから一通の手紙が来て、これから広東よりももっと南の、○○方面の特務機関として赴任する。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
ハルクがはじめて口をきいた、しかも片言ながら、とにかく広東カントン語で……。そして二人は、しっかり握手をしてしまったのである。
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
広東かんとんに生れた孫逸仙等そんいつせんらを除けば、目ぼしい支那の革命家は、——黄興こうこう蔡鍔さいがく宋教仁そうきょうじん等はいずれも湖南こなんに生れている。これは勿論もちろん曾国藩そうこくはん張之洞ちょうしどうの感化にもよったのであろう。
湖南の扇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
彼の老人の家に蓄ふる竿の数は四百四本、薬味箪笥の抽斗数に同じく、天糸てぐすは、人参を仕入るゝついでに、広東かんとんよりのじき輸入、庭に薬研状やげんなりの泉水ありて、釣りたるは皆之に放ち置く。
釣好隠居の懺悔 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)