“橄欖”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かんらん77.8%
オリーブ12.7%
おりいぶ3.2%
オリイブ3.2%
オリワ1.6%
オリーヴ1.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“橄欖”を含む作品のジャンル比率
哲学 > キリスト教 > キリスト教57.1%
文学 > ドイツ文学 > その他のゲルマン文学21.4%
文学 > フランス文学 > 小説 物語3.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
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女が橄欖かんらんの下にえてある大理石の長椅子に腰をかけた時に、男は椅子の横手に立って、上から女を見下みおろした。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
丘を蔽う凡ての橄欖かんらんと、庭に咲く黄な花、赤い花、紫の花、紅の花――凡ての春の花と、凡ての春の物が皆一斉にドルエリと答える。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そうかと思うと、西の土に落ちて育って花が咲いてを結んだ東の種だことのと、古来いろんな人に色んなことを言われて来ているこのESPANA――黒髪の女と橄欖オリーブ色の皮肌ひふ
私は例の如く茶の間に行つて同宿の人と一緒に飯を食つてゐると、風邪の氣味だといつて學校を休んで、咽喉に眞綿を捲いてゐる民子が窓側で幅の廣い橄欖オリーブ色の飾紐リボンを弄つてゐる。
札幌 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
女教師は、『少ししか持つてきませんよ。』と言ひ乍ら、橄欖おりいぶ色のレース糸で編んだ金入を帶の間から出して、卓の上に逆さまにした。
葉書 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『うん。』と笑ひ乍ら、手を延ばして、靜子の机の上から名に高き女詩人の『舞姫』を取る。本の小口からは、橄欖おりいぶ色の栞の房が垂れた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
橄欖オリイブ色の皮膚をした仏蘭西人の赤ん坊が二人、船室備付の洗濯籠に入れられ、大きなドアに乗って波の上を漂っている処を奇蹟的に救助された。
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
臙脂ゑんじの中にこい橄欖オリイブを鮮かに交へた珍しい曙光しよくわうを浴びた我船わがふね徐徐じよじよとマラツカ海峡の西の出口ペナン島の港にはひつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
カプリ島の級状をなせる葡萄圃ぶだうばたけ橄欖オリワ樹とは忽ち跡を沒して、我等は矗立ちくりふせる岩壁の天にそびゆるを見る。
暗黒なる橄欖オリワの林はいよ/\濃き陰翳を我心の上に加へ、四邊よもの山々は來りて我かしらを壓せんとす。
子供達は確かに東京のよりも可愛らしく、顔立ちはより上品で、顔色の橄欖オリーヴ色も、より明澄であった。