橄欖おりいぶ)” の例文
甲田は明日持つて來て返すから金を少し貸して呉れと言つた。女教師は、『少ししか持つてきませんよ。』と言ひ乍ら、橄欖おりいぶ色のレース糸で編んだ金入を帶の間から出して、卓の上に逆さまにした。
葉書 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
本の小口からは、橄欖おりいぶ色の栞の房が垂れた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)