トップ
>
橄欖
>
オリーブ
ふりがな文庫
“
橄欖
(
オリーブ
)” の例文
なんの気なしに「座長、一天斎驚倒師」と大きく朱で書いてある
橄欖
(
オリーブ
)
と
橙
(
オレンジ
)
のリボンで飾られた写真姿を見たとき
寄席
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
……ねえ、あなた、ベルナアルさんは立派な
白衣僧
(
ペール・ブラン
)
になったのでしょうね? 真白い
衣
(
ローブ
)
を着て、
橄欖
(
オリーブ
)
の実の数珠を持って歩いていられるのでございましょうね?
葡萄蔓の束
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
その
橄欖
(
オリーブ
)
色の顔は変に息苦しそうな驚きに燃え立っていた。この見知らぬ男はどういう素性の男だろうか、そしてまた何んの用があって来たのだろうと考えているように。
サレーダイン公爵の罪業
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
そうかと思うと、西の土に落ちて育って花が咲いて
果
(
み
)
を結んだ東の種だことのと、古来いろんな人に色んなことを言われて来ているこのESPANA——黒髪の女と
橄欖
(
オリーブ
)
色の
皮肌
(
ひふ
)
踊る地平線:07 血と砂の接吻
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
私は例の如く茶の間に行つて同宿の人と一緒に飯を食つてゐると、風邪の氣味だといつて學校を休んで、咽喉に眞綿を捲いてゐる民子が窓側で幅の廣い
橄欖
(
オリーブ
)
色の
飾紐
(
リボン
)
を弄つてゐる。
札幌
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
僕は、愛の象徴たる天人花、戦いの象徴たる
月桂樹
(
げっけいじゅ
)
、平和の象徴たる愚かな
橄欖
(
オリーブ
)
、種子でアダムの
喉
(
のど
)
をふさごうとした
林檎
(
りんご
)
、裳衣の先祖たる
無花果
(
いちじく
)
、などを証人としてそれを主張するんだ。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
彼女は、少しばつの悪い様子をして、たたんである
橄欖
(
オリーブ
)
色の布を出した。
或る日
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
「此間お送りした「
橄欖
(
オリーブ
)
」御覧になりましたか。」
眠い一日
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
アルルの
近郊
(
プロヴァンス
)
に近い平坦な野原に朦朧とたたずむ
橄欖
(
オリーブ
)
の
矮林
(
わいりん
)
のそばを
轟々
(
ごうごう
)
たる疾駆を続けてゆく。
ノンシャラン道中記:03 謝肉祭の支那服 ――地中海避寒地の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
“橄欖”の意味
《名詞》
橄欖 (かんらん)
ムクロジ目カンラン科に属する常緑樹。学名:Canarium album。果実は食用となり、種子から油を取る。
(出典:Wiktionary)
橄
漢検1級
部首:⽊
16画
欖
漢検1級
部首:⽊
25画
“橄欖”で始まる語句
橄欖樹
橄欖色
橄欖山
橄欖岩
橄欖島
橄欖林
橄欖冠
橄欖寺
橄欖天鵞絨