“任”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まか66.9%
にん10.4%
9.8%
まかせ3.1%
まま2.5%
じん1.2%
ゆだ1.2%
マカ1.2%
0.6%
たの0.6%
まかす0.6%
0.6%
0.6%
マケ0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今度こんど此処こゝ停車場ステンシヨン出来できるについて、茶屋ちやゝを出したらからうといふ人のすゝめにまかせて
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
一時間ばかりの後(そのあいだ彼がどんな地獄をあじわったかは読者の想像にまかせる)彼はそそくさと起き上ると、着物を着換えて外へ出た。
灰神楽 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
怖気おじけは自信力のとぼしい場合に起こることが多い。「自分はとうていこのにんえられぬ」と思えば、手を出すこともこわくなる。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
いや串談じようだんではなし札幌さつぽろ病院長びようゐんちやうにんじられて都合次第つがふしだい明日あすにも出立しゆつたつせねばならず
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
なあに、正体を見れば、閑古鳥にしろ、じきそこいらの樹の枝か葉隠れに、翼を掻込かいこんだのが、けろりとした目で、ひまかして
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ハハ。恐れ入りまするが手前も昔取った杵柄きねづか……思い寄りも御座いまするでこの場はおかせ下されませい。これから直ぐに……」
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
到頭たうとうむら紹介業せうかいげふをしてものすゝめにまかせ卯平うへいがいふまゝ奉公ほうこうしたのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「ハッハッハッヽヽヽそれなら初めから小作人まかせにして御自分は札幌に居る方がからう。」と他の属官が言つた。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
スペイン人が初めて西大陸へ討ち入った時、土人騎兵を半人半畜の神と心得ひたすら恐れ入り、そのすがままにして亡ぼされたは衆人の知るところだ。
ところが畜生に、国を遣っても仕方がないから智馬を施主として大いに施行し、七日の間人民どもの欲しい物を好みのままに与うべしと勅諚ちょくじょう無遮むしゃ大会だいえを催した。
けれども債権者の催促が日ましにきびしいので、やむを得ず、すっかり良田を村のじんという老人に売ってしまった。
珊瑚 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
なるほど、迎恩橋まで来てみると、旅館はじんの一行で貸切かしきりとみえ、旗、のぼりかんばん、造花でふちどられた絵像のがくなど、たいへんな飾りたてである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
震災ぜん表通に在った商店で、もとの処に同じ業をつづけているものは数えるほどで、今はことごとく関西もしくは九州から来た人の経営にゆだねられた。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
以前のように自分が月番に廻されていれば、あの恋の通い路———なつかしい石崖の下へ近寄る便宜もあるけれども、最早やその好ましい勤務が自分にゆだねられる折とてもなく、おまけに近頃は重臣の者が監督して水も洩らさぬ警衛振りを示していると云う有様であるから、文の遣り取りは愚か、風の便りにも奥御殿の消息を知る由がない。
かれの胸中辞典には、武人がややもすると口にする乾坤一擲けんこんいってき——だの、また——運ヲ天ニマカス——などということばはない。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天ノ照覧セウランマカ
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その蹄の縁極めて鋭く、中底に窪みあり、滑りやすき地を行き、嶮岨けんそな山腹を登るにゆ。
大喝迷霧をはらふは吾人の願ふ所にあらず、一点の導火となりて世の識者を動かさん事こそ、吾人が切にみづかたのむところなれ。
「平和」発行之辞 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
よろずのこと舅姑に問ふて其教にまかすべし。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ここに山部やまべむらじ小楯をたて針間はりまの國のみこともちさされし時に、その國の人民おほみたから名は志自牟しじむが新室に到りてうたげしき。
「まく」と言ふことばは、灰を撒く事に聯想が傾くが、恐らく葬送してマカらせる意であつたものが(くの一分化)骨を散葬した事実と結びついて、撒くの義をも含む事になつたのであらう。
餓鬼阿弥蘇生譚 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
(これらは石見の任よりいと前なり)かくて後に石見へまけて、マケの中に京へ上る時、妻に別るとて悲しめる歌は考にいふが如し、然れども考るにこは妻といふにはあらで、石見にて其頃通ひ初し女ならん、其歌に、さぬる夜はいくばくもあらではふつたの別し来ればとよみたればなり、又其別れの歌についでて
人麿の妻 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)