“松任”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まっとう62.5%
まつとう37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
加賀大聖寺だいしょうじの城主、拝郷はいごう五左衛門家嘉いえよし、石川郡松任まっとうの城主徳山五兵衛則秀のりひで、ふたりとも、柴田譜代ふだいの重臣だし、勝家が股肱ここうの老職たちだった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十歳とおばかりの頃なりけん、加賀国石川ごおり松任まっとうの駅より、畦路あぜみちを半町ばかり小村こむら入込いりこみたる片辺かたほとりに、里寺あり、寺号は覚えず、摩耶夫人おわします。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おそい昼食を済ませてから、再び馬で、鶴来の町までゆき、また引返して川を越え、松任まつとうのあたりまで戻ってみた。しかしそれらしい者を見かけた、という程度の消息も得られなかった。
雨の山吹 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
五月一日 加賀松任まつとう在、北安田、明達寺に非無を訪ひ、永久とわ女を見舞ふ。
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)