“にん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ニン
語句割合
89.7%
5.7%
2.2%
1.1%
0.8%
0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弟 ——姉さん、俺が一にんまえになつたら、そしたら、姉さんは黙つてりやいゝんだ。俺が稼ぐ。それに、あの人もやつて来てくれる。
疵だらけのお秋 (新字旧仮名) / 三好十郎(著)
いや串談じようだんではなし札幌さつぽろ病院長びようゐんちやうにんじられて都合次第つがふしだい明日あすにも出立しゆつたつせねばならず、もつと突然だしぬけといふではなくうとは大底たいていしれてりしが
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
取つて返しの付かない傷まで附けさせて、私は、狭山さん、あんまり申訳が無い! かん……にん……して下さい
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
大鷲おほとり神社のそばの田甫の白鷺が、一羽起ち二羽起ち三羽立つと、明日の酉の市の売場に新らしく掛けた小屋から二三にんの人がはあらはれた。
里の今昔 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
阿星右太五郎はこんな途方もないことを、にんがりともせずに言ってのけます。
昔の高坂橋たかさかばしの南詰に大きな榎樹えのきがあった。橙紅色の丸薬のような実の落ち散ったのを拾って噛み砕くと堅い核の中に白いにんがあってそれが特殊な甘味をもっているのであった。
郷土的味覚 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
今日は五にんばかりで善四郎ぜんしろうさんへおまんまア喰いにかねえかというから、有難ありがてえッてんで往って見ると、一杯にふさがってゝ上も下もいけねえと云うので、是れから上手うわてへ往こうというのだが