“しそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紫蘇71.9%
仕損6.3%
始祖6.3%
䠖跙3.1%
3.1%
緇素3.1%
質素3.1%
趦趄3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第十四 紫蘇しそ飯 と申すのは勢州せいしゅう岩内いわうちの名物ですが大層味の良いもので先ず青紫蘇を塩水で洗って日に干してパリパリに乾かしておきます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
東西とうざい二人ふたりの、名人めいじん軽業師かるわざしが、そろいもそろって、げい仕損しそじてんだといううわさが、また一世間せけんさわがしましたが、だれも、この二人ふたり軽業師かるわざしが、熟練じゅくれんしきっている芸当げいとう
二人の軽業師 (新字新仮名) / 小川未明(著)
始祖しそは浅田九郎兵衛門下の都築つづき安右衛門。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それならば——ああ、誰かいたづら䠖跙しそ逡巡して、己を欺くの愚をあへてしよう。
枯野抄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
八「今ほこにいたしそ如何ぞうすさな」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
椋湖りやうこ巨椋おほくらの池であらう。茶山が波響と小倉附近に遊んだのは、恐くは二人が始て京都に於てまじはりを訂した寛政初年の秋であつただらう。同じく舟を椋湖に泛べた緇素しそとは誰々か。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
この様を場内の旅客りよかくが珍らしさうに立つて見て居る中に、桃割もヽわれに結つて花車きやしやななよ/\とした身体からだれの二十四五の質素しそな風をした束髪の女の身体からだにもたれるやうにして
御門主 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
さて此を誰に持たせて漁村の許へ遣らうかと云ふことになると、衆皆趦趄しそした。当時漁村は文章を以て一世に雄視してゐたからである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)