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忍
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にん
ふりがな文庫
“
忍
(
にん
)” の例文
苦しさ
耐
(
た
)
えがたけれど、銭はなくなる道なお遠し、
勤
(
ごん
)
という修行、
忍
(
にん
)
と云う観念はこの時の入用なりと、歯を
切
(
くいしば
)
ってすすむに、やがて
草鞋
(
わらじ
)
のそこ抜けぬ。
突貫紀行
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
取つて返しの付かない傷まで附けさせて、私は、狭山さん、
余
(
あんま
)
り申訳が無い!
堪
(
かん
)
……
忍
(
にん
)
……して下さい
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
何
(
なん
)
でも
堪忍
(
かんにん
)
をしなければいけんぞ、堪忍の
忍
(
にん
)
の字は
刃
(
やいば
)
の下に心を書く、一ツ動けばむねを斬るごとく何でも
我慢
(
がまん
)
が
肝心
(
かんじん
)
だぞよ、奉公するからは主君へ上げ置いた身体
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
かれは、
忍
(
にん
)
を守って人と
為
(
な
)
り、
忍
(
にん
)
を
持
(
じ
)
して、強国の間に生き、忍に
剋
(
か
)
って今日の位置を築いた。消極的な忍ではなく、積極的な大希望を遠くに期している忍であった。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
忍
(
にん
)
の道は一つでございます、憤りを
鎮
(
しず
)
めるの道は、忍の一字のほかにはあるものではございません、たとえ、大千世界を焼き亡ぼすの瞋恚の炎といえども、
忍辱
(
にんにく
)
の二字が
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
かえりみれば、家康の幼少から、壮年期の大部分は、
忍
(
にん
)
の一字につきる半生だった。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
我等を囚へし慈
忍
(
にん
)
の
岩窟
(
いはや
)
は我が神力にて
扯断
(
ちぎ
)
り棄てたり
崩潰
(
くづれ
)
さしたり、汝等暴れよ今こそ暴れよ、何十年の恨の毒気を彼等に返せ一時に返せ、彼等が
驕慢
(
ほこり
)
の
気
(
け
)
の臭さを
鉄囲山外
(
てつゐさんげ
)
に
攫
(
つか
)
んで捨てよ
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
忍
(
にん
)
。忍。忍。——と、内匠頭は護符のように、念じた。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そうだ。忍ぼう。
忍
(
にん
)
の一字を
護符
(
ごふ
)
として」
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そなたにも、また家臣たちにも、そう心配かけてはすむまい。……今は何事も
忍
(
にん
)
の一字が
護符
(
ごふ
)
よ。この九郎さえ忍びきればお
許
(
こと
)
らの心も休まろう。——通せ、ここでよい。義経が
仮病
(
けびょう
)
でないことも、景季の眼に見せてくりょう」
日本名婦伝:静御前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
忍
常用漢字
中学
部首:⼼
7画
“忍”を含む語句
堪忍
忍耐
忍冬
忍返
耐忍
忍坂
不忍池
忍術
忍入
忍川
忍笑
忍耐力
陰忍
忍路
不忍
忍辱
残忍
勘忍
忍込
忍草
...