“陰忍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いんにん60.0%
しんねり20.0%
ひねくね20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其年そのとし京都きやうとふゆは、おとてずにはだとほ陰忍いんにんたちのものであつた。安井やすゐこの惡性あくしやう寒氣かんきてられて、ひどいインフルエンザにかゝつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
彼は散々に飜弄ほんろうせられけるを、劣らじとののしりて、前後四時間ばかりその座を起ちもらでさかんに言争ひしが、病者に等き青二才とあなどりし貫一の、陰忍しんねり強く立向ひて屈する気色けしきあらざるより
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
遊「なかなか逐返らんのだよ。陰忍ひねくねした皮肉な奴でね、那奴あいつつかまつたらたまらん」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)