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陰忍
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いんにん
ふりがな文庫
“
陰忍
(
いんにん
)” の例文
其年
(
そのとし
)
の
京都
(
きやうと
)
の
冬
(
ふゆ
)
は、
音
(
おと
)
を
立
(
た
)
てずに
肌
(
はだ
)
を
透
(
とほ
)
す
陰忍
(
いんにん
)
な
質
(
たち
)
のものであつた。
安井
(
やすゐ
)
は
此
(
この
)
惡性
(
あくしやう
)
の
寒氣
(
かんき
)
に
中
(
あ
)
てられて、
苛
(
ひど
)
いインフルエンザに
罹
(
かゝ
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
つとめて
陰忍
(
いんにん
)
して枝も十分に張らずにゐるが、一度それを乗り越したとなると、大きな枝を縦横に張つて、今まで押へられてゐた隣の樹をすつかり蔽つて了ふやうにはびこるのなども面白い。
樹木と空飛ぶ鳥
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
その年の京都の冬は、音を立てずに肌を
透
(
とお
)
す
陰忍
(
いんにん
)
な
質
(
たち
)
のものであった。安井はこの悪性の
寒気
(
かんき
)
にあてられて、
苛
(
ひど
)
いインフルエンザに
罹
(
かか
)
った。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
陰
常用漢字
中学
部首:⾩
11画
忍
常用漢字
中学
部首:⼼
7画
“陰”で始まる語句
陰
陰鬱
陰影
陰気
陰翳
陰陽師
陰氣
陰欝
陰陽
陰々