“陰気”の読み方と例文
旧字:陰氣
読み方割合
いんき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうも上方流かみがたりゅうで余計な所に高塀たかべいなんか築きあげて、陰気いんきで困っちまいます。そのかわり二階はあります。ちょっとあがって御覧なさい」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それから、おとこたちが、かねつきどうがって、かねをつくのです。やがて、陰気いんきかねは、とおくまでなみってひびいてゆくのでした。
娘と大きな鐘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その谷にそそぐ川はビエーヴル川であるから、この谷はパリの郊外こうがいではいちばんきたない陰気いんきな所だと言いもし、しんじられもしていた。