“高塀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たかべい90.0%
たかかべ5.0%
へい5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうも上方流かみがたりゅうで余計な所に高塀たかべいなんか築きあげて、陰気いんきで困っちまいます。そのかわり二階はあります。ちょっとあがって御覧なさい」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
右も左もまた向うも石の高塀たかかべで仕切られてその形はやはり四角である。四角はどこまでもこの家の附属物かと思う。カーライルの顔は決して四角ではなかった。
カーライル博物館 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それに四方は煉瓦の高塀へいで何処へ逃げて行く隙も無い。それだのに曲者は居ないのだ。居るものは牛と牛飼人うしかいばかり、それで牛飼人に尋ねて見たが、そんな怪しい人影は見かけなかったと云う返辞だ。
闘牛 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)